恋の定義──そして今日も、君を想う──
「いや…彼氏ではない、けど…。」

ユウが答えると、シンヤは挑発するように笑って、またレナの手を握る。

「彼氏じゃないなら、いいよね。オレ、レナちゃんの彼氏に立候補しちゃっても。」

「ええっ?!」

(ってか、手!!手を離せ!!オレだって手なんか何年も握ってないっての!!)

慌てるユウだったが、レナは表情を崩すことなく、シンヤの手を自分の手からそっとほどく。

「ごめんなさい。他を当たって下さい。」

いとも簡単にお断りされたシンヤは、大袈裟にガックリと肩を落とした。

「ええーっ、つれないなぁ。でも、そんなところも新鮮でかわいい!!」

めげないシンヤに呆れるマユ。

ハッキリと断るレナにホッとするユウ。

何事もなかったように表情を崩さないレナ。

そんな3人を楽しげに見ているシンヤ。

おかしな四角関係(?)の始まりだった。

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