恋の定義──そして今日も、君を想う──
バーに着くと、二人はカウンター席に並んで座った。

ユウはビール、レナは白ワインをオーダーし、そっとグラスを合わせる。

「お疲れ。」

「お疲れ様。」

ユウは勢い良くビールを喉に流し込むと、隣で静かにグラスを傾けるレナを見た。

「ホントに疲れちゃった感じ?」

「ううん、そんなことないよ。」

「よく寝てたよ?」

「…うん…。ごめんね。重かったでしょ?」

「全然。あれくらい平気。」

ユウは楽しげに笑うとタバコに火をつけた。

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