恋の定義──そして今日も、君を想う──
学級委員を一緒にやることになり、新学年になったばかりと言うこともあって、ユウとシンヤが会話をする機会は自然と多くなった。

話してみるとシンヤは気さくで、歳上なのにそれを押し付けることもなく、与えられた役割はきっちりとこなすので、意外にも委員の仕事はやりやすかった。

おまけに、ユウが所属している軽音楽部にシンヤも1年の頃に在籍していて、留学中の1年間は休部していたが、また軽音部に復帰すると言うことで、あっという間に二人は意気投合。

いつしか互いに、“シンちゃん”“ユウ”と呼び合う、仲の良い友人になっていた。

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