恋の定義──そして今日も、君を想う──
ひととおり打ち合わせを終えると、レナは静かに席を立った。

焦って声を掛けようと立ち上がったユウだったが、いざレナを前にすると言葉が出ない。

ユウが思い切ってレナに声を掛けようとした時、それより先にタクミがレナに声を掛けた。

「あーちゃん、お疲れー。」

(タイミング悪すぎだから…!!)

一瞬苛立ちを覚えたユウだったが、小さく息をついて、そっとその場を離れるのだった。

< 323 / 541 >

この作品をシェア

pagetop