恋の定義──そして今日も、君を想う──
(いや…張り合うつもりなんて、これっぽっちもないんだけど…。)

アヤの悩ましく艶かしい姿が映し出されて、レナは思わず画面から目をそらす。

(この体で…ユウを、誘惑するのかな…?)

そんなことを思い、ふとおかしくなってレナは自嘲気味に苦笑する。

(ユウが誰と何したって、私には関係ないのに…。こんなこと考えるの、おかしいよね…。)

レナはイスから立ち上がると、小銭を持って自販機コーナーへと向かった。
< 333 / 541 >

この作品をシェア

pagetop