恋の定義──そして今日も、君を想う──
言いたい放題レナをけなす彼女たちの声を聞きながら、レナは情けない気持ちでふと、自分の胸元を手で押さえる。

(悪かったわね…色気も胸もなくて…!!)

女としても否定され、ユウの隣にいることも有り得ないと否定され…。

情けなさと悔しさ以外にも、なんとも言えないモヤモヤした気持ちがレナの胸をギュッとしめつけた。

(もういい…。何言われたって、私は私でしかないんだもん…。)


レナは力なく肩を落としながらスタジオへ戻った。

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