恋の定義──そして今日も、君を想う──
会場からは再びアンコールの声が上がり、ほどなくしてメンバー全員がステージにそろう。

演奏の準備をするユウの脇腹を、タクミが茶化すように肘でつついた。

「カッコ良かったよー、ユウ。」

「茶化すな…。」

ユウが照れ臭そうにボソッと呟くと、会場からは和やかな笑いが起こった。

昔の面影を残したユウのその表情も、レナはカメラに収めた。

(もっと、ユウのいろんな顔見てたい…って思うのは…いけないことかな…?)

< 366 / 541 >

この作品をシェア

pagetop