恋の定義──そして今日も、君を想う──
ライブが無事に終わり、マユとレナはその日の最終の新幹線で東京に戻ることになった。

翌日の晩、東京のいつものバーでライブの打ち上げをすると言う。

新幹線の座席に並んで座ると、マユはノートパソコンを取り出し、今回のライブの記事を打ち込んでゆく。

レナは、撮影した写真のデータを確認していた。


「アンコール…良かったね。」

パソコンのキーボードを打つ手を止めて、マユがポツリと呟いた。

「…うん…。」

レナが小さくうなずくと、マユは少し笑ってレナを見た。

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