恋の定義──そして今日も、君を想う──
少し迷っている様子のレナを見て、タクミはマユにお願いするように目配せをした。

その様子にピンときたマユは、ポンとレナの肩を叩く。

「レナのことだから、ニューヨークへ持って行く荷物とかマンションを明け渡す手配とか、準備は完璧なんでしょ?」

「うん、まぁ。」

「明日の飛行機は早い便なの?」

「ううん、夕方。」

「じゃあさ、せっかくお誘いいただいたんだから、行っちゃおうか。レナがニューヨークに行っちゃったら、そうそう頻繁には会えないもんね。」

「うん…そうだね…。」

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