恋の定義──そして今日も、君を想う──
(やってみようかな…。)

「どうだ?やってみるか?」

「…ハイ。」

レナは小さくうなずく。

「よし、じゃあ、写真部のみんなに伝えておくよ。毎週火曜と金曜の放課後はだいたいここに集まってるから。次は今週の金曜だな。みんなに紹介するから来てくれるか。」

倉沢は、嬉しそうにスマホを取り出し、写真部の部員たちにメールを送る。

「わかりました。じゃあ、私はこれで…。」

「気を付けて帰れよ。」

「ハイ。さようなら。コーヒーご馳走さまでした。」

レナはペコリと頭を下げると、理科室を後にした。


まだユウの部活が終わるまで、かなり時間がある。

(軽音部、行ってみようかな…。)

レナは理科室を出たその足で、第2音楽室へと向かった。
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