恋の定義──そして今日も、君を想う──
「今度こそ…もう、2度と、来んな…。」

心にもない言葉を吐き出すたびに、ユウの胸は切り裂かれたように痛んだ。

「信じたかったのに…。」

レナが、小さな声で、絞り出すように呟いた。

(えっ…?!)

レナは2つの指輪を通したネックレスを外すと、思い切り、ユウの胸に投げつけた。

「ユウのバカ!!…大嫌い!!」

レナは泣きながらそう叫ぶと、荷物とコートを掴んで、走ってユウの部屋を出て行った。



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