恋の定義──そして今日も、君を想う──
ユウは、タクミの言葉に静かに首を横に振る。

「終わったよ…。何もかも…。もう…遅すぎたんだ…。だから、この手で、終わらせた…。」

ユウは掠れた声で絞り出すように呟く。

「そうか…。」

うつろな瞳で苦しそうに呟くユウを見るとタクミの胸はどうしようもなく痛んだ。

(こんなユウ、初めて見たな…。)


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