恋の定義──そして今日も、君を想う──
「ユウ…愛されてたんじゃん。」

遠い日のレナは、どんな気持ちでその背中を見つめ、シャッターを切ったのだろう。

突然いなくなってしまった大切な人にあえることを、ずっと信じて…ユウに再び会えることを信じて、2つの指輪を胸に、レナは、ずっと待っていてくれたのだ。

「レナ…。」

ユウの目に温かな涙が溢れてこぼれ落ちた。

レナは、ずっと変わらず、自分を信じていてくれたのに、どうして自分はレナを信じられなかったのだろう?

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