恋の定義──そして今日も、君を想う──
「オレ、仕事は今まで通り、ちゃんとするから…だから今はもう少しだけ…このままでいてもいいかな…。」

「うん…。明後日、待ってるから。」

タクミはそう言うと、ユウの部屋を後にした。


再び部屋に一人きりになったユウは、長い時間、静かに涙で頬を濡らし続けた。

そしていつしか、愛しいレナの面影をいくつもいくつも浮かべながら、2つの指輪を祈るように握りしめて眠った。

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