恋の定義──そして今日も、君を想う──
須藤がレナを撮影していると、仕事で日本に一時帰国していた若い日本人スタッフの青年がスタジオに顔を出した。

「お疲れ様です。」

「お、来たのか。疲れてないか?明日からでも良かったんだぞ?」

「大丈夫っす、オレ、時差ボケとかしないんすよ。家にいてもやることないし暇なんで、なんか仕事させて下さい。」

「頼もしいな。」

「須藤さん、音楽かけていいっすか?日本で友達に勧められて聴いたらめちゃくちゃ良かったんで、CD買って来ちゃいました。」

「お、いいねぇ。」

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