恋の定義──そして今日も、君を想う──
レナはもう一度ため息をついた。

そして自分の席に戻ると、おもむろにワイングラスを掴み、残っていたワインを一気に飲み干した。

「…先に帰るね。」

ユウの方は見ずに、感情の読み取れない声でそう言うと、荷物を手に、足早にバーの外へ出てしまった。

「レナ!!」

ユウは必死で女の子をひきはがすと、急いで勘定を済ませ、レナの後を追い掛けた。

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