恋の定義──そして今日も、君を想う──
「ダメだって。レナ、肌弱いから、日焼けとかすると大変なことになるから。」

ユウが理由を付けて却下すると、シンヤはいたずらな笑みを浮かべた。

「本当かぁ?レナちゃんの水着姿、オレに見せたくないだけじゃないのかぁ?」

(当たってるけど…レナが日焼けに弱いのは本当だし。)

「そんなんじゃないって。」

「じゃあ、ユウは夏休みはいつもどんなふうに過ごしてる?」

シンヤに聞かれ、ユウは去年までの夏休みを振り返る。

「別に、いつもとたいして変わんないよ。レナがオレの家に来たり、オレがレナの家に行ったりはするけど…。」

「親とかいんの?」

「いや、うちもレナん家も母親が仕事で忙しいからほとんどいない。お互い一人っ子だし、父親もいないから。」

「そうなの?」

「うん。」

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