恋の定義──そして今日も、君を想う──
「…シンちゃんだけだろ、それ。」

「そうかぁ?」

シンヤは小声でユウに耳打ちする。

「ユウだって男だろ?レナちゃんと二人っきりの時に、キスしたいとか裸が見たいとか触りたいとか、たまには思うんじゃないの?」

シンヤの言葉に、ユウは真っ赤になって絶句する。

「…オレ、練習に戻る…。」

ギターを手に立ち上がりシンヤから離れると、ユウはまだ少し赤い顔をしたまま練習を始めた。

(思わないわけないじゃん…。レナが笑うとかわいいと思うし、抱きしめたいとか、キスしたいとか…思うけど…。)

ふと、ギターの弦を弾く手を止めて、ユウは思う。

(そんな事したら…もう…いつもみたいに、一緒にはいられなくなるかも知れない…。)

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