恋の定義──そして今日も、君を想う──
「ホント…?」

「うん…昔からずっと、ユウと一緒にいたいって思ってたよ。」

ユウはレナの言葉が嬉しくて、思わずギュッと抱きしめた。

「めちゃめちゃ嬉しい…。ずっとオレばっかりがレナのこと好きなんだと思ってた。すごく遠回りしたけど、今、レナがオレのそばにいてくれて、ホントに幸せだ…。」

「私も…ユウといられて幸せだよ…。」

二人は額をくっ付けて微笑み合った。

その時、ユウはふと思い出す。

「そう言えば…レナが昔からよく言ってた、恋の定義って、一体なんだったの?」

「うん…最近、恋の定義に正解ってないのかなぁって思ってる。恋の定義は、人それぞれなのかもね。」

「レナの恋の定義は何?」

レナは、ユウの目を見てふわりと微笑む。

「私の恋の定義は、ユウ…だよ。」

レナは、ユウの手をギュッと握った。

「ユウと、一緒にいること…。ユウと一緒に過ごす時間全部…今までも、これからも…。」

そう言って、レナはニッコリ笑った。
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