恋の定義──そして今日も、君を想う──
「そう言えば…夏休み前に、1年生の男子が入部したんだけど、中学の吹奏楽部の後輩の水野くんだった。」

「えっ…水野って…。」

その名前を聞いて、ユウはまた不安になる。

レナはまったく気付いていないようだが、中学の頃、水野がレナに好意を寄せていたことはユウも知っていた。

それくらい、分かりやすく水野はレナに積極的だったのだ。

(本当に大丈夫かよ…。かと言って、オレがついていく訳にもいかないし…。)

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