恋の定義──そして今日も、君を想う──
レナのいない部屋で一人、レナのことを思う時間は、ユウにとってとても長く感じられた。

いつの間にか、一緒にいるのが当たり前のようになっている二人なのに、一番伝えたい言葉は伝えられない。

レナを想うととても切なくて、苦しくて、でも、甘くて、苦い。

(はぁ…。胸が、痛い…。)

自分の気持ちの半分…いや、10分の1でもいい。

レナが自分のことを想って切なさに胸を痛めてくれたらいいのに。

いつもレナが座っている場所にレナを思い浮かべながら、ユウは目を閉じた。



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