恋の定義──そして今日も、君を想う──
ユウがあんなに心配していたにも関わらず、レナはけろりとした顔で旅行から帰ってきた。


「はい、お土産。」

「うん、ありがと。」

母親たちにはお揃いのハンカチを、ユウにはキーホルダーとストラップを買ってきたと言う。

「どっちがいいか、迷っちゃった。」

「だから、両方?」

「うん。」

「ありがとな。」

ユウはレナがくれたお土産を袋から取り出し手に取ると、早速ストラップをスマホに付けて見せる。

「ほら、早速付けてみた。」

するとレナがスカートのポケットから自分のスマホを取り出し、目の高さに持ってくる。

「私も、一緒。」

嬉しそうにニッコリ笑うレナを、今すぐ抱きしめたい衝動に駆られながら、ユウは必死でその気持ちを抑えて笑った。
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