恋の定義──そして今日も、君を想う──
「じゃあさ…修学旅行が正念場だな。」

「正念場、ねぇ…。」

「オレ、自由行動の時間、二人きりになれるように協力するよ?」

「いやぁ…そんな気を遣わないでいいよ。あんまり意識しすぎると、ギクシャクしそうだから。」

「そうか?でも、オレもマユっちと二人きりになりたいしなぁ。」

シンヤの思わぬ言葉に、ユウは思わず立ち上がった。

「えっ?!えっ?!シンちゃん…そうなの?」

「さあなぁ…。」

驚くユウを横目に、シンヤは意味深な笑みを浮かべた。

< 97 / 541 >

この作品をシェア

pagetop