風に恋したキミと
「あのっ……うん。
じゃなくて、はいっ!」
少しあった時間にもやっぱり言葉は何にも浮かんでこなくて
言葉となって表れてきたものは……自分でもびっくりするくらいの返事だった。
「は?それって……」
もっと漫画やドラマの主人公みたいに可愛く、好きな人の心に残ることを言いたかったけど
今のわたしは心臓が異常なくらいドキドキしてて、何かを言葉にするだけで精一杯。
だから、シンプルだけどこう言った。
「わたし……桐島の彼女になりたいっ!」