風に恋したキミと
「きりっしー!!ねー!気に入った?
なんか頭にポンッて思い浮かんだんだよね。
何なら部活のみんなにも広めてあげ「んなことしたら速攻別れる」
桐島はわたしに近づいてきて両手でわたしの頬を容赦なく引っ張る。
「やらやらっ!それらけはれっらいやらっ!」
わたしは引っ張られながらも必死に桐島の目を見て訴える。
桐島に冷たくされたりして遠回りしてもやっと両想いになれたのに!!
桐島はわたしの必死さを分かってくれたのか、フッと鼻で笑うとゆっくり頬をつかむ手を離してくれた。
「だったら、絶対部活の奴らには広めんなよ。分かったな」
俺もボール取ってくると言うと桐島は歩いて行った。