風に恋したキミと
うわっ!
もしかしてわたしの独り言聞かれちゃった?と思いながら、気まずそうに「あ、ありがと」って言った。
「一つ目、目標達成だな」
それだけ言う桐島に、わたしの頭の中は??が浮かぶ。
首を傾げながら「目標?」と返す。
「10分切るの一番に目標にしてただろ」
しれっとあたかも当たり前のように言う桐島にわたしはびっくりしてしまった。
「えっ!あーうん。そう!まだ記録見に行ってないからドキドキだけどね」
なんで桐島、わたしの目標してるんだろうって……。