風に恋したキミと
解散の指示が出ると、わたしは速足で待っててくれてるさやかのところに向かって思いっきりさやかに抱き着いた。
「莉桜~お疲れ~!おめでとう!!
もう感動して泣きそうになったよ!」
「ありがとう!わたし目標達成できたよ!
県1番になること、やっぱり夢じゃなかった」
「うんうん!夢じゃないよ、もう現実だから!」
抱き着くわたしにさやかもわたしの荷物を持ちながら抱き締めてくれた。
それから電光掲示板に1位から8位の速報タイムが出て
1位 小川莉桜 早山 9分56秒07
の文字を見た時は嬉しさが2倍になった。
なぜなら記録会に出した非公式の自己ベストよりも今回の方がもっと自己ベストを出せたから。