風に恋したキミと
「やったー!莉桜がアンカーだよ!おめでと!」
隣でわたしの肩を揺すりながら喜ぶさやか。
わたし……
わたしがこのチームのアンカーとして明日走るの?
みんな初めての2年生アンカーで拍手とともに「頑張れよ!」と言ってくれる。
「小川、アンカー任せたぞ」
「あっ!はいっ!」
わたしの返事とともに拍手はどんどん湧きあがって行く。
アンカー本当にわたしが走るんだ。
全然実感湧かないけど、早く早くいつも応援してくれるお父さんとお母さんに報告したい。
きっとすっごく喜んでくれそうな気がするんだ。