風に恋したキミと
「今大会はこの選手で行く。オープン、それから怪我で出れない人は選手のサポートをしっかりするように。
それからオープンもいつ選手が足を壊すか分からねぇんだから、自分がいつ走ってもいいように
しっかり選手と同じ気持ちで残り2日間の練習に臨むように。以上」
「はい!お願いします」
「「お願いします」」
先生に礼をすると、みんなは広がって体操やストレッチを始める。
グラウンドにいる他の野球部やサッカー部、ソフト部に負けないように声を出しながら。
練習メニューも今日はもう試合二日前だからいつものように激しい練習ではなく、調整練習。
軽めのメニューで種目練習になっても3000m2本で終わりだった。
メニューをこなすので精一杯だったわたしはなんとかみんなについていくのが限界だった。
痛くて
痛くて
だめだ。もう足が痛すぎて走れない。