風に恋したキミと
部活が終わると、学校の近くのコンビニで今まで話してくれなかった罰と言われてカルピスとさやかの好きなチョコチップメロンパンを買わされて駅までの道を歩いた。
「それで本当にあの桐島と付き合ってるの?」
そう言うとがぶっとチョコチップメロンパンを頬張りついた。
「あの桐島って一人しかいないじゃん、そうだよ」
わたしもオレンジジュースだけじゃなくて何か買えばよかったな。
さやかがおいしそうに食べるからわたしも思わず食べたくなる。
「だってさー女子たちで散々言ってたじゃん、桐島ってなんであんなに冷たいし、ノリ悪いし、無愛想なの?って。
でも莉桜はたまに桐島の話を持ち出して楽しそうに話すから、もしかしてとは思ってたけど」