風に恋したキミと



「え?!じゃあなんとなく知ってたの?」



思わず大きな声が出てしまった。



わたしは大人しくオレンジジュースを喉に流し込む。



「うん、だっていつも何も言わない桐島がタイム伸びたら褒めてくれた!とか



些細なことでもプレゼントもらったみたいに嬉しそうに言うから付き合ってるまでは考えてなかったけど、好きなのかなと思ってた」



「ゴホッゴホッ」



うわー恥ずかしすぎる。わたしバレバレじゃん。



さやかの前でそんな風にわたしは桐島のこと話してたんだ。



「それでいつから?どっちが?」



と根掘り葉掘りさやかの質問攻めに恥ずかしい気持ちでいっぱいになりながらも答えたんだ。



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