風に恋したキミと
そして駅に着いて、やっと納得したのか「冷かすけど誰にも言わないから次からはちょくちょくどこに行ったとか教えてよ~!」というさやかにちょっと疑問を感じたけどコクンと頷いてばいばいした。
なんだか、さやかに言ったら肩の荷が少し軽くなった気がする。
部内恋愛行けないとは言われてないけど、やっぱり橋本先生の耳には入れたくないし
なるべく他の部員にも部活を一生懸命頑張ってないとか、気が緩んでるとかそういうことは絶対に言われたくないから隠し通してる。
でもさやかに話したことで、桐島のことも話せるし、声が大きくてよく騒ぐけど、それでも1番頼りになるからすごくありがたいんだ。
わたしは帰りの電車に乗りながらさやかに話聞いてくれてありがとうとLINEを送った。
それから1ヶ月の過酷の練習を耐え抜いて
全国大会の会場である京都にわたしたち陸上部は向かったんだ。