風に恋したキミと



「そうだね!まあ、この高校に入った瞬間遊ぶのは諦めてたしね!」



「何言ってんだよ。この部活の誰よりもリア充してるくせに」



だろ?という顔をしながら肩を当ててくる柊くん。



え?



リア充って……もしかして柊くんはわたしが佑真と付き合ってること知ってるの?!



「ちょっと、絶対誰にも言っちゃだめだからね!これから入ってくる1年生に恋愛できる部活なんて思われたくないし。



部活の空気も緩んじゃうだろうから!!」



わたしは柊くんの腕をがっちり両手で持って、せがむようにお願いした。



「大丈夫大丈夫!言うつもりないから。



前に園田先輩が口を滑らせちゃっただけで俺以外は聞いてないし」



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