風に恋したキミと
エピローグ
卒業式。
教室の雰囲気はいつもと同じなのに、体育館には赤と白の段幕、一列ずつ並ぶ体育館にいっぱいのパイプ椅子を見て
わたしたちは今日で本当にこの学校を卒業するんだって実感が湧いてきた。
卒業生が1人1人呼ばれて、代表者が卒業証書をもらって、来賓からの門出のことばをもらうと
最後に教頭先生の閉式のことばで締め括られた。
「きみたちがこの三年間打ち込んできた努力は、この先必ず自分自身の力になって返ってきます。
辛くなったらこの学校のことを思い出して、一歩ずつステップアップして行ってください。
それでは、第45回早山高等学校卒業証書授与式を閉式します」
体育館を出て、最後のホームルームが終わると
教室の前の廊下には陸上部の後輩たちと三年もみんないた。