風に恋したキミと
時は流れて……一年後。
今年もまた気づけば駅伝のシーズンがやってきて、わたしは今回は一人でテレビに夢中になりながら応援している。
先頭集団に入って一生懸命走ってる彼は、去年は結果発表されるまでテレビに映らなかったのに
今年はもうずっとテレビに映っている。
周りはきっと3年生や4年生の先輩たちばっかりだと思うけどそれでもついて行ってほしい。
「頑張って!このまま最後まで走り切って!」
手をぎゅっと握りながら、そして自分は走っていないのに緊張しながら
何度も何度も「今度こそ桐島が箱根駅伝に出れますように!」と願う。
レース時間は一時間半もないのにすごく長く感じる。