風に恋したキミと
自分が悩んでること、不安になってることを悟られたくなかったから……。
【疲労骨折か。確かシンスプリントより悪化するとなるやつだよな。
全然すごくねぇよ。
でも絶対治るから。次の大会には走れるから元気出せよ】
「なんで……」
わたしはスマホを手放して、ベッドに身を投げた。
さっきの返信に弱ってるわたしなんてどこにもいなかったはずなのに。
わたしの足本当に治るのかなって思っていたこと……桐島は知ってる。