風に恋したキミと
うちの学校の部員たちも半分くらいは今日の県大会に出場することになっていて
今日も一応怪我人のわたしと園田先輩は大忙し。
選手たちのゼッケンつけから始まって、給水やタオルまで持って行って選手招集場所サポートしたり
誰かが走ったりする時は、スタンド席から大きな声を出して、競技してる子に届くように応援したり
試合前の選手たちにテーピングを巻いたり、コールドスプレーをかけたり
とにかくわたしの部活にはマネージャーが存在しない分、部員たちで補わなければいけない。
「そろそろ佑真走るんじゃね?」
二人でみんなが脱ぎ散らかした部活のジャージを畳んでいると、何かを思い出したかのように園田先輩が言った。