風に恋したキミと
な、なるほど。
要は自分のペースで走らないで、周りに流されながら無茶して走ってたら
思いの外、決勝出場タイムに届きそうで限界超えるまで走ったら、案の上ぶっ倒れたと。
「信じらんない……」
そんな自分の身を削ってまで、手を伸ばそうとするなんて。
わたしの陸上に思ってた気持ちとは全然違いすぎる。
というか、桐島の気持ちの方が強すぎる。
わたしの陸上に対する気持ちなんて恥ずかしくて桐島に言えない。