ごみくずの愛
花火
20歳上の会社の上司。
私が入社する前、仕事先で出会った。
出会って3年経った頃…
学生から社会人になった私…
「今夜、空いてませんか?
もし良ければご飯でも…」
このメールが
間違いだったのかもしれない。
ただ、大好きな先輩とご飯に行くだけ。
車で迎えに来てくれた先輩と
夜の海へドライブ。
私の花火嫌い克服に
付き合ってくれた。
なんなとなく小さい頃大好きだった
いとこのお兄ちゃんに似てる。
それだけでなんだか楽しかった。
それでも得意の笑顔で微笑んだ。
それだけは忘れなかった。
私はごみくずだ。
今さら無かった事になんて出来ない。
まだ夜風もぬるい夏の日の事だった。