初恋の花




しかし…
男の子は私をじっと見つめて
微笑んでいる。


「あの…気が散るのでやめて
もらっていいですか?」




「貸して。俺も手伝うよ」



すると私が持っていたホースを
奪い、花に水をやり始めた。



「大丈夫です!1人でやりますから!」




「二人でやったほうが早く
終わるじゃん!」



男の子はニコッと笑う。
その時、ちらりと八重歯が見える。





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