あきらめない ~ 青空の下のマウンド ~

「山内選手って山内さんのお父さんだったんだ!
かっこいいよなー…山内選手」


「野球に関してはね。
家でのお父さんみたらびっくりするよ」


史花は楽しそうに話す


「へ〜。 どんな感じ?」


「いつもお母さんに怒られてばっかりだし、甘えてばっか」


「え、全然想像つかないかも」


「でしょ? ファンも引くよね〜」


そう言って史花は笑った


「でも好きなんだ?」


「んー…うん。野球やってるお父さんは、やっぱりかっこいいなって思う。

というより、なにかを一生懸命やってる人って、誰でもかっこいいと思うんだ。

どんなにブサイクなプレーでも、必死にやってれば」


「・・・俺、山内さんすごくかっこいいと思う」


永岡の言葉に、史花はびっくりした顔で永岡を見た


「ありがとう、ございます…
私も、永岡くんすごくかっこいいと思います」


「ぷっ…なんでいきなり敬語なの?」

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