あきらめない ~ 青空の下のマウンド ~
結果は2ベースヒット
その後も味方のエラーは続き、1点取られその回は終了した
「ごめん…」
「俺もごめん…」
ベンチに戻ってくるなりそういうメンバー
「なにが?」
永岡くんがキョトンとした顔でそう聞く
「なにがって、あそこで俺がとってれば1点取られずにすんだんだぜ?」
「あー。なにしてても失敗は付き物じゃねーか。 いちいち気にすんなって!」
「でも…」
「大丈夫。次の回から気をつければいいんだからよ!
実際、打たれた俺にだって非はあるし。
けど、もう打たせるつもりはないから。
あとは俺たちが打って打って打ちまくれば自然と勝利はやってくるはずだせ!」
永岡くんはそう言って笑った
そんな永岡くんを見て安心したのか、周りのみんなにも笑顔が戻る
強いな と思った
もし自分がこの立場だったらどうなんだろう
味方がエラーをしたら
それが原因で1点とられたら
こんな風に前向きに考えられるかな?
こんな言葉を仲間にかけられるかな?
1点差ならまだしも、今は7点差
私だったら、嫌味は言わなくてもこんな風に前向きに考えられる気がしない
永岡くんは、やっぱりすごい
野球の技術も、考え方も、私なんかよりずっと上