あきらめない ~ 青空の下のマウンド ~

私、嘘下手…


でも、信じてくれた…?


「・・・じゃあ、少しだけそばにいてください」


永岡くんはそう言って赤くなった顔を下に向けた


「は、はい!」


そう返事をすると、永岡くんは笑った


・・・私、ダメだな


昨日、" 諦めない!" とかノートに書いたくせに、また練習時間削っちゃってるし…


でも、なんだろう


永岡くんをこのままにしとけなかった


だって、またしてるんだもん


あのときと同じ、さみしそうな顔を


「1年生、1軍に行けるかな?」


永岡くんにそう聞かれる


「どうだろう。気になるね」


「・・・勝たないといけなかった」


「最後まで諦めずにやったんだけでも大きな収穫だったと思うよ?」


「・・・」


私がそう言うと、永岡くんはなにも喋らなかった


不思議に思って横を見ると、ポンッと永岡くんの頭が私の肩に乗った


「な、永岡くん?」


スピー…


・・・寝ちゃってる

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