あきらめない ~ 青空の下のマウンド ~
「か、可愛い……!!永岡くんの妹?」
「あ、うん。千夏 ( ちなつ )っていうんだ。ってか千夏!あなたはだれ!じゃないだろ!」
「いきなり知らない人が来たんだもん。びっくりして当然だよ。
私は、お兄ちゃんと同じシニアで野球をしている 山内 史花 って言います。
よろしくお願いします 」
私はニコッと笑いながらそう言って手を出した
すると千夏ちゃんは恥ずかしそうに
「な、永岡 千夏 です…。よろしくお願いします」
と言い、私の手にそっと触れた
「千夏ちゃん可愛いね〜」
そう言って頭を撫でると、千夏ちゃんはニコッと笑って私の手を引いた
「ん?そっちに行くの?」
「こっち!こっちにたくさぁん野球のものがあるのっ!」
「でも、上がっていいのかな?」
そう言って永岡くんの方を見ると、永岡くんは
「千夏、兄ちゃん風邪引いちゃってて、お姉ちゃんに風邪移したら悪いから今日は辞めとこう?な?」
と言って、千夏ちゃんの手を引いた