あきらめない ~ 青空の下のマウンド ~

「お姉ちゃん…かえっちゃうの…?」


うるうるとした目で見つめられる


「私あんまり風邪とか引かないし、大丈夫だよ?
それに、お父さんやお母さんいないみたいだし、千夏ちゃんと一緒だと大変だと思うから、帰ってこられるまで一緒にいさせて?」


「いや、でも移ったらやばいし…」


「大丈夫だよ!
あ、千夏ちゃん朝ごはん食べた?」


「ううん。まだ食べてない」


「じゃあお姉ちゃんが作ってあげよう!」


「ほんとう?!あのね!千夏、パンに色々挟んだやつがいい!」


「サンドイッチかな?
よーし!お姉ちゃんに任せなさい!」


喜んでピョンピョン跳ねる千夏ちゃん


そんな千夏ちゃんを見てか、永岡くんは


「ごめん…助かる」


と言った


「ううん。大丈夫!
永岡くんはゆっくり寝ててね!」


「ありがとう…ゴホッ…」


永岡くんはそう言って寝室に入って行った


「よし!千夏ちゃん動物の中で何が好き?」


「ん〜…ひよこさん!!」


「ひよこさんね。分かった!」

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