あきらめない ~ 青空の下のマウンド ~
いつの間にか時間はすぎ、あっという間にお昼
何度かタオルを変えに永岡くんのところへ行ったけど、ぐっすり気持ち良さそうに寝ていたから、きっと熱も下がっているだろう
私は作ったたまご粥を手に寝室へ入った
「たまご粥持ってきたよ〜」
「ゴホッゴホッ!ありがと…」
「咳でるね。熱はどう?」
「37.8。さっきより1度近く下がった」
「そっか。良かった!」
私はお粥を机の上におき、永岡くんのおでこからタオルをとる
「お粥食べれる?」
「うん。ありがとう」
「いえいえ」
私はそう言って永岡くんの前にお粥をだした
「お…うまそう。いただきます」
「どうぞ!」
永岡くんはスプーンで1口ぶんお粥をすくい、口に含んだ
「どう…?」
「すっごいうまい!」
「ほんと!良かった〜…」
「よく料理するの?」
「うん。
といってもお母さんの料理手伝ったりするだけで、1人でっていうのはあんまりなかったから、美味しいって言ってもらえて嬉しい!」