あきらめない ~ 青空の下のマウンド ~
「そっか。さすが女の子だな」
永岡くんはそう言って笑った
「ごちそうさまでした」
「お粗末さまでした」
「まじで美味かった。ありがとう」
「いえいえ。永岡くん寝るでしょ?」
「うん。ゴホッ 千夏をお昼寝させてから」
そう言って布団から出ようとした永岡くんを止め
「大丈夫だよ。私がするから、永岡くんは寝てて?」
と言うと、永岡くんは申し訳なさそうに「本当に何から何まで悪いな…」と言った
千夏ちゃんのところに行くと、たまご粥と一緒に作ったチャーハンを食べ終えたようで、カーペットの上でお人形を持って遊んでいた
「千夏ちゃん、お昼寝しよっか?」
眠そうに目をこすっている千夏ちゃんにそう言うと、千夏ちゃんは小さく頷いた
千夏ちゃんに連れられて入った部屋には、大きなベットが置いてあった
お父さんとお母さんと千夏ちゃんの3人で寝れるくらい大きなベット
私はその大きなベットに千夏ちゃんを寝かせ、自分も横になった
ポン ポン と、優しく、規則正しいテンポで千夏の体をたたく
よほど眠たかったのか千夏ちゃんはすぐに寝た
そろ〜っと部屋から出て、永岡くんのいる部屋へタオルを変えに行く