あきらめない ~ 青空の下のマウンド ~

その日は、全く眠れなかった


ーーーーーーー


翌日


「お母さん、今日って何日?」


「今日?えっと…たしか5月3日だったと思うけど。じゃあお母さん、着替えとか取りに行ってくるからね」


「あ、うん。いってらっしゃい」


5月3日か…


今日からゴールデンウィークなんだ


みんなは練習三昧かな…?


そんなことを考えていると、突然


コンコン


とドアをノックする音がした


誰だろう…?


「どうぞー」


私がそう言うと、


「こんにちは」


と言って永岡くんが入ってきた


「え…永岡くん?」


「突然ごめんな」


「う、ううん。大丈夫。
あの、どうしてここにいるって…?」


私がそう言うと、永岡くんは


「一昨日、たまたま病院にいて、搬送されるところ見てさ…」


と言った


「そうだったんだ…。
・・・とりあえず、座って?」


ベットの横にある椅子を指してそう言うと、永岡くんは ありがとう と言ってそこに座った



「・・・火曜日、1軍の発表された?」


「うん」


「どうだった?」


「門脇と桜庭は呼ばれてたよ」


「永岡くんは?」


「・・・俺も、なんとか」


「そっか…。
3人ともさすがだね!」

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