眠れぬ夜に
霊能者
ある日、近所に住む叔母に言われた
『お寺まで送って』
叔母は霊的なものに敏感らしく
月に一度、隣町の霊能者のもとに通っているのだそうだ
普段は従兄弟が送っているのだが
その日は外せない用事があるとかで
私に頼みに来たというわけだ
特に用事もなかったので引き受けた
叔母の案内で車を走らせる
やがて閑静な住宅街に入り
一件の大きな家に着く
『そこの家の裏手に回って』
言われるがまま
正面の門から入り
家の裏手に回りこむ
裏手には
車5台くらいを停められる広いスペースがあった
『ここに停めていいの?』
『うん、ここで待ってて』
そう言うと
叔母は車を降り
家の中に入って行った
見た感じ
どこにでもある古い日本家屋
木造平屋建てで
広さはなかなかのもの
お寺
という雰囲気ではない
私が車を停めたのは
庭にあたる場所で
砂利が敷き詰められ
奥には小さな滝と池がある
数分後
家の中から叔母ともう一人
中年の女性が出てきた
『待っててね』
そう言いながら叔母が車の横を通り過ぎる
後ろに続く女性は私に軽く会釈していった
二人は小さなお堂のような離れに入って行った
時間かかるのかなぁ
そんな事を考えながら
座席をリクライニングさせ
フロントガラス越しに空を見ていが
いつしか眠ってしまっていた
『お寺まで送って』
叔母は霊的なものに敏感らしく
月に一度、隣町の霊能者のもとに通っているのだそうだ
普段は従兄弟が送っているのだが
その日は外せない用事があるとかで
私に頼みに来たというわけだ
特に用事もなかったので引き受けた
叔母の案内で車を走らせる
やがて閑静な住宅街に入り
一件の大きな家に着く
『そこの家の裏手に回って』
言われるがまま
正面の門から入り
家の裏手に回りこむ
裏手には
車5台くらいを停められる広いスペースがあった
『ここに停めていいの?』
『うん、ここで待ってて』
そう言うと
叔母は車を降り
家の中に入って行った
見た感じ
どこにでもある古い日本家屋
木造平屋建てで
広さはなかなかのもの
お寺
という雰囲気ではない
私が車を停めたのは
庭にあたる場所で
砂利が敷き詰められ
奥には小さな滝と池がある
数分後
家の中から叔母ともう一人
中年の女性が出てきた
『待っててね』
そう言いながら叔母が車の横を通り過ぎる
後ろに続く女性は私に軽く会釈していった
二人は小さなお堂のような離れに入って行った
時間かかるのかなぁ
そんな事を考えながら
座席をリクライニングさせ
フロントガラス越しに空を見ていが
いつしか眠ってしまっていた