ハッピー人魚姫

すると、海岸にやってきたのは一人の女の人でした


「もし?大丈夫ですか?大丈夫ですか?」


女の人が王子様に話しかけると、王子様は目を開きました


「はっ!ここは?どこですか?」


「海岸です。お気を確かに」


王子様は女の人を見つめました


「何て美しいんだ。助けてくれてありがとう」


それを見ていた人魚姫は、笹黎の隣で泣いていました


「そんなに泣くんなら、助けたのは自分だって言えばいいじゃないか」


しかし人魚姫は首を振ります


「人魚姫は姿を見られてはいけないのよ」
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